8月1日:朝の内、金剛崎までは逆潮です。沿岸の反流やエディを利して奮闘1時間、岬を回りこむと、さっきまで敵だった潮は大いなる味方となって北上を助けてくれます。前島のトンボロは潮が満ちていてその全貌を見せてはくれませんでした。舅ヶ島の岩畳に着けて休憩の後、若松島のキリシタン洞窟を目指しました。白崎にあるはずのそれはなかなか見つからず、あきらめかけたときに白い十字架とキリスト像が目に入りました。これがなければ、その背後にある洞窟など気づきもしないでしょう。このような場所で密やかに命がけのミサを続けてきた人たちの信仰のきびしさを思ったのでした。奈良尾の港で食糧を仕入れました。そこのスーパー「ナイスデイ」のおかみさんが、旧港にあるという寿司屋さんまで車で運んでくれました。今日は満席というのを無理をして寿司をにぎってくださった「ことぶき」の主人。五島で出会った3、4番目の親切、寿司とビールが各段に美味かったことは言うまでもありません。この日は高井旅のビーチテラスで夜を明かしました。
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